令和7年度みちのくGAPファンド事業化推進機関の認定について
2024.11.13
この度、みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォーム(以下、MASP)(注1)は、「みちのくGAPファンド」における研究成果の事業化に向けた事業開発に責任を有する機関(以下、事業化推進機関)を認定いたしました。
ステップ2の申請は、研究者と事業化推進機関の共同申請となり、事業化推進機関についてはMASPの認定制となっております。
1. 事業化推進機関(五十音順)
① ANRI株式会社
「未来を創ろう、圧倒的な未来を」をビジョンに、独立系シードVCとして総額750億円以上を運用中。ディープテック・IT領域へ幅広く投資支援する中で、ライフサイエンス、量子、脱炭素領域など特定分野に限らない研究者との創業経験を有する(Craif、 Jij、Qunasys等)。六本木ヒルズにインキュベーションオフィス「CIRCLE by ANRI」を構え、入居する起業家とともに圧倒的な未来を目指す。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学
② いわぎん事業創造キャピタル株式会社
弊社は「岩手を日本一起業しやすい地域に」することをミッションに掲げ、岩手県の経済の活性化に寄与することが期待される以下の企業について、投資を通じて育成を行い又は事業を支援することにより、企業価値を向上させることを目的としている企業です。
(1)岩手県のベンチャー企業
(2)岩手県出身者等が経営する岩手県外のベンチャー企業
(3)岩手県の経済活性化を促すことが期待できる岩手県外企業
支援可能領域:アグリカルチャー、環境・エネルギー、情報通信・データ、人文・社会科学
③ インキュベイトファンド株式会社
創業2010年で運用総額1,480億円(2024年10月現在)の独立系ベンチャーキャピタルです。大学技術の社会実装に向けて会社化・事業推進・経営支援に対して強みを持ち、投資先はispace(東北大)、Pixie dust technologies(筑波大)、アークエッジスペース(東京大)等に対して全て創業期より投資・経営支援をしています。最新ファンドでは脱炭素・国家安全保障・AI等を中心に、日本に必要な技術の事業化にフォーカスしています。
支援可能領域:アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学、その他
④ 株式会社インディージャパン
イノベーションの特殊部隊、インディージャパン。大企業のアクセラレーションプログラム運営や研究開発チームのメンタリング、事業機会の探索支援、イノベーティブな組織・文化育成のための研修等の事業を手掛ける。自治体主催のプログラム運営、アカデミアの各種プログラムの講師等の他、SUへの直接投資や会社設立から事業開発まで長期にわたる支援を行なっている。共同 GP としてファンドを運営し、LP として出資も行なっている。
支援可能領域:アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学、その他
⑤ AN Venture合同会社
AN Ventures(ANV)は、ライフサイエンス分野で日本発のグローバルに競争力のある企業を創ることを目指し、製薬業界の元専門家や米国のバイオテクノロジー分野に特化したVCでの経験を持つ人材を中心に設立された創薬に特化したベンチャーキャピタルです。ANVは現在、2億ドル規模を目標に第1号ファンドの資金調達を進めています。すでに東京大学の研究成果をベースとした創薬スタートアップの設立と資金調達に成功しています。ANVは東京大学などの日本のトップクラスの研究者と提携し、革新的な科学研究を創薬スタートアップの成功へとつなげる支援を行っています。
支援可能領域:ライフサイエンス
補足事項:
・アカデミア基礎研究をグローバルスタートアップレベルに引き上げるための高質なインキュベーション案件を拡張します
・日本のアカデミア研究機関やスタートアップへ対する、海外の複数のTop Tierの創薬系VCによるメンタリングの実施。ここに日本の創薬エコシステム関係者を巻き込み、経験ノウハウネットワークを共有化することで、エコシステム活性化を図ります
⑥ QBキャピタル合同会社
QBキャピタルは、地方の大学発スタートアップエコシステムにおいて特に不足する機能(スタートアップによる事業化を目指したプロジェクトの支援、シード・アーリー段階での投資とハンズオン支援等)を、各メンバーの実務経験と所有するネットワークから提供する。またプレベンチャー支援、特にJST START等の事業プロモーターや事業推進機関の活動に力を入れており、事業プロモーターユニットとして全国トップレベルの採択実績を誇る。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学、その他
補足事項:その他:宇宙関連等
⑦ 株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
ジェネシア・ベンチャーズは日本、東南アジアにて投資活動を行っている独立系のベンチャーキャピタルで、デジタル及びテクノロジー領域のスタートアップへ創業間もない段階から投資させていただいています。ディープテック領域においては現在新規投資を行っている3号ファンドにて10社投資させていただいており、環境エネルギー、宇宙、食品、材料、バイオと幅広い領域への投資を行っています。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学、その他
⑧ 七十七キャピタル株式会社
弊社は、宮城県・東北地方の経済・産業にインパクトを与えることが期待されるスタートアップ・ベンチャー企業に投資を行っています。投資後も銀行グループのネットワーク、ソリューションを活用していくことで、ビジネスマッチング、デッドファイナンスなど事業拡大フェーズにおけるスタートアップ・ベンチャー企業をお手伝いします。
支援可能領域:アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学、その他
補足事項:その他の領域は、ロボティクス等上記に該当しない領域
⑨ ジャフコ グループ株式会社
技術革新による産業構造の再構築を捉え、次世代の本流を創る大学発スタートアップ設立を目指し、起業家・研究者の「CO-FOUNDER」として関与します。投資先事例に基づく経験と、弊社のビジネスディベロップメントチームの連携による幅広い事業会社や専門家のネットワークをもとに事業開発を推進します。会社設立後は研究開発成果を以て次の資金調達を迎えられるように、創業直後に出資し、新事業の創造を進める方針です。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ
⑩ スパークル株式会社
東北地方で唯一、投資活動を行う独立系ベンチャーキャピタルです。 東北をはじめとした地域の起業家様を主な対象に初期(プレシード・シード)の会社様・起業家様に対して投資を行っております。昨年9月には新しいファンドも組成し、既に13社に投資決定・実行しております。東北大学や他大学への投資実績も数件ございます。東北13年ぶりの上場である雨風太陽社は弊社の投資先でございました。よろしくお願いいたします。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学、その他
補足事項:東北大学スタートアップとして、輝翠TECH(アグリカルチャー)、Adansons(通信情報)、ElevationSpace(宇宙)、AZUL Energy(環境)に最初期に投資実績あり。
⑪ DCIパートナーズ株式会社
創薬領域に特化したベンチャーキャピタル。投資地域は日本及び台湾。ベンチャーの設立からIPOまで幅広い支援実績を有し、東証グロース市場IPOの経験も豊富。リードインベスターとして事業計画・資本政策の策定、人材のリクルート、製薬会社へのライセンス活動の支援、主幹事証券選定、バリュエーション交渉等一気通貫した支援が特徴。
支援可能領域:ライフサイエンス
補足事項:特に創薬領域の研究シーズとマッチングできますと幸いです
⑫ 東北大学共創イニシアティブ株式会社
東北大学と三井住友信託銀行の共同出資会社として文部科学省の認可を受けて設立。経営コンサル、新規事業開発、ベンチャー育成・投資、M&A、ファイナンスアレンジメントの豊富な実績・ノウハウと事業会社や投資家の広範なネットワークを駆使したビジネスプロデュースを展開。事業化推進機関として、事業開発・市場開拓・パートナー協業の機能と、投資家や金融機関とのネットワークやファイナンスの機能を活用できる。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学、その他
補足事項:
・VCではありませんので投資はしませんが、適したVCを探索して事業開発を伴走プロデュースします。
・起業に伴って事業パートナーとなる大企業、中小企業、ベンチャーとの協業に注力しています。
⑬ 東北大学ナレッジキャスト株式会社
東北大学ナレッジキャストは、東北大学と産業界との共創を実現するため、新たな事業創出や新商品・新サービス開発を支援するコンサルティングサービスと、新たな社会価値創造をリードするイノベーティブ人材を育成するための研修・講習サービスを提供しております。特に医療機器開発支援では、医薬品医療機器総合機構(PMDA)出身者によるゴールを見据えたコンサルティング、資料作成支援を提供致します。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学、その他
補足事項:特化している領域は医療機器
⑭ 東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
わたくしたちは、2015年2月、東北大学ならびに東北圏域国立大学の研究成果を事業化することを目的として、国立大学法人東北大学の100%出資で設立された、ファンド運営会社です。
大学発スタートアップの設立・投資を通じて、新産業の創出ならびに東北圏域の産業振興への貢献を、目指しています。
東北圏域国立大学の研究者の皆様方との連携実現に、しっかりと取り組んでまいります、よろしくお願いいたします。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、その他
⑮ Beyond Next Ventures株式会社
研究者や起業家と共に、革新的なサイエンス/テクノロジーの社会実装を通じて、地球規模の社会課題の解決を目指す独立系VCです。リード投資家としてシード期のディープテック・スタートアップへの支援を強みに、研究成果の実用化を加速するインキュベーション、経営チームの組成ならびに経営人材の育成、都心シェア型ウェットラボの運営など、VCの枠を超えてディープテック領域のエコシステムの底上げに取り組んでいます。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学、その他
補足事項:ディープテックの全領域を支援対象としており、「その他」領域として例えばフードテック、医療機器、宇宙等を想定しています。人文・社会科学領域においては、技術に基づいた事業をお考えのシーズについて支援を希望します。
⑯ Plug and Play Japan 株式会社
Plug and Playは、アクセラレータープログラムの運営、オープンイノベーション支援、ベンチャーキャピタルとしての投資活動等を通じて、最先端技術を持つスタートアップと業界のリーディングカンパニー、行政機関、投資家をつなげるグローバルプラットフォームであり、イノベーションを加速させることで、世界が持続的に発展していくことを目指します。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、人文・社会科学
⑰ 三菱UFJキャピタル株式会社
三菱UFJキャピタルは、MUFGのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。ライフサイエンスファンド(計500億円)からの出資後はMUFGの総合金融力も活用し経営・事業支援を行います。大学等シーズを基にしたベンチャー立ち上げ経験多数あります。GAPファンドでは創薬分野に特化し、主に製薬出身の投資担当が伴走します。
支援可能領域:ライフサイエンス
補足事項:「創薬」に特化
⑱ 株式会社みらい創造インベストメンツ
研究開発型スタートアップの創業前から起業後の事業拡大まで、技術の社会実装に伴走し”みらいを創造する”活動を行っています。東京科学大学と連携する独立系のベンチャーキャピタルとして2つのファンドを運営し、投資先3社が上場、4社がM&Aを実現しています。大学発新産業創出プログラムや地域のスタートアップ・エコシステム共創プログラムにて複数の大学の研究者と採択され、新たな産業の創出を推進しています。
支援可能領域:ライフサイエンス、アグリカルチャー、環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、その他
補足事項:
・環境・エネルギー、ナノテクノロジー・材料、情報通信・データ、その他は特にメンバーの業界に対する見識が深く、豊富な投資実績とLPとの連携による支援体制が存在
・ライフサイエンス・アグリカルチャーについても投資実績あり、医師、創薬ベンチャー出身のEIRメンバー(経営人材候補)含めて支援を実施予定
・その他領域では、投資実績とメンバーの見識から量子コンピュータ・半導体業界、航空・宇宙に対する支援を希望
2. 以降の事業化推進機関認定
上記の事業化推進機関リスト(2024年11月13日時点)に記載がなく、今後、MASPステップ2への共同申請を予定している新たな事業化推進機関についても、MASPにおける認定が必要となります。
ステップ2へ共同申請を予定する場合は、以下の要件を確認のうえ、必要書類をステップ2応募締切の原則2週間前までにご提出ください。
▼ 認定要件
事業化推進機関は、単なるメンタリングにとどまらず、事業化に向けて必要なリソースを集め、そのリソースの活用によって事業化マイルストンの達成に必要な取り組みを推進することが求められます。また、下記1~5全ての要件を満たす機関が対象となります。
1)事業を構想する能力(起業前段階を含む SU の事業育成や資金調達に関する実績や戦略・計画の立案能力)を有している。
2)大学等と連携しながら一体的に事業育成できる熱意及び実績を有しており、本公募プログラムにおいて大学等との良好な関係を構築できる。
3)MASPが行う事業化に不可欠な人材(経営者候補人材含む)の確保・マッチングに協力するとともに、関係機関等との連携が可能。
4)市場ニーズ把握や事業展開に強みを有し、そのニーズを踏まえて事業化に向けて必要なリソースを集め、事業化を実現できる。(国際的な市場ニーズの把握や事業展開に強みを有すると、なお望ましい。)
5)設立に関与した大学等発 SU に対して出資できる機能を有しているか、または設立後に出資を呼び込むためのネットワーク等を有している。
▼ 申請書類
1)【様式1】事業化推進機関候補の概要(形式:Word)
2)【様式2】事業化推進機関候補の財務状況(形式:Excel)
3)【様式3】ヒアリングシート(HP掲載用)(形式:Excel)
4)会社説明資料(形式:PDF)
5)決算報告書又は有価証券報告書(直近3期)(形式:PDF)
6)(国税)納税証明書(その1)(形式:PDF)
※上記申請書に加え、その他認定審査のため必要とする資料を追加でご提出いただく場合がございます。
※会社説明資料は、本MASPサイトへの掲載及び研究者への展開等を想定しておりますので公開できる情報のみ記載ください。
※決算報告書として、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、キャッシュフロー計算書(未作成の場合は提出不要)、事業報告書(未作成の場合は提出不要)をご提出ください。
※設立後3期を経過していない事業化推進機関は、設立後すべての決算報告書(または有価証券報告書)をご提出ください。また、設立後に決算期未到達の事業化推進機関は、直近の残高試算表をご提出ください。
※(国税)納税証明書(その1)は直近3期の決算において経常損失を計上している場合、提出をお願いします。
▼ 提出方法
以下のフォームにて必要事項を記載のうえご連絡ください。
事務局よりご担当者メールアドレス宛に申請書類一式が入ったリンクをお送りします。
必要書類を作成のうえ、同じリンク内にアップロードください。
申請フォーム:https://forms.gle/5dcVtKAqZMZ6Gzud7
(注1) MASP参画校(令和6年10月時点)
東北大学、弘前大学、岩手大学、秋田大学、山形大学、福島大学、新潟大学、長岡技術科学大学、宮城大学、会津大学、東北芸術工科大学、秋田県立大学、岩手県立大学、東北学院大学、福島県立医科大学、八戸工業高等専門学校、秋田工業高等専門学校、一関工業高等専門学校、鶴岡工業高等専門学校、仙台高等専門学校、長岡工業高等専門学校、福島工業高等専門学校
【お問い合わせ】
みちのくGAPファンド運営事務局(東北大学ナレッジキャスト株式会社内)
https://forms.gle/EBCi4Xe5vii9S9yX7